④シンポジウムⅠ

こんにちは!続いては、

シンポジウム①

テーマ「TFU保育士課程での学び〜学びから学びへ〜」です!

 

ここからは、4人の先輩方がパネラーとしてお話して下さいました。

 



左から順に、

嶋田笑子さん

佐々木章人さん

佐藤すずさん

早川唯さんです!

 

 

まず初めに今回のコーディネーターである和田明人先生から、

コメンテーターとしてお越し下さった愛知教育大学講師の京免徹雄先生のご紹介、パネラーの4名の紹介がありました。

 

 

TFU保育士課程4年生 嶋田笑子さん

 

 

  秋田県秋田市の実習幼稚園に内定を頂いたそうです!

 

  大学1年生

  何年生で実習が始まるのか、何年生で就活が始まるのか全く分からなかったが、とりあえず楽しもう!という気持ちであった。

  しかし、就職のことを全く考えていないわけではなかった。関東に行く!と1年生の時から決めていて、その理由はディズニーランドに行きたいから(笑)!

  また、自分自身子どもの時にしてきた、豊かな自然体験ができる保育所で働きたい!という願望が合った。

  就活の強みになるかも?と考え、ボランティア支援課からの託児に参加

 

*大学2年生

  5月仙台市内で行われた保育のお仕事に参加。結構早いかと思うが、友人も結構いたので、一緒に行った。

  そこで埼玉県のB保育園に出会い、埼玉は関東であるが田舎で周りは田んぼであり豊かな自然体験ができるのではと考え、実際に保育園へ行く。

  実際関東の保育園に行ってみると、保育室の窓から見える景色に自然の緑がない。自然に触れさせる=近所の公園に行くということであり、それは自分の理想の保育とは違うということに気づく。

  2年の終わりに「もう関東はいいかな?」と思う。

 

  大学3年生

  仙台に就職したい!関東よりは自然あるかな?という期待が。

  週に一回ボランティアや、仙台市内の保育園を訪問した。しかし仙台も自然はあるが、意図的であり人が作り上げた自然ということに疑問を持つ。そこで豊かな自然が常に子どもに身近にあることが理想!と気づく

  保育所実習の園は、先生が仲良しで子ども達も楽しそう。秋田の自然がダイナミックで身近でいいな!と想い、秋田には就職考えていないけど、実習した保育園ならいいかな?と悩む。

 

  大学4年生

  卒業論文に取り組む中で6月の幼稚園実習。やる気があまりなかったのだが、そこで運命の出会い!駐車場より広い芝生の園庭、環境に子どもが誘われている。先生方の指導力…。しかし、秋田での就職を考えていなかったため、実習園に惹かれていくことに戸惑いを感じていた。しかし、自分の求めていた園があったのに諦めていいのか!?と思う。

  自分自身の保育観を叶えてくれる保育園であったので、臨時保育士という採用であっても、逆に「ありがとうございました!」という気持ち

 

  最後に

  この4年間で、自分のしたい保育を追い求め、学ぶ姿勢を学んだ。保育で何を気にするか、それを何で学ぶかは人それぞれ。

  保育を学ぶことで就職の道が拓けた。

 

 

 

 

 

 

TFU保育士課程4年生 佐々木章人さん

 

 

  なんと、オーストラリアに留学し、メルボルンにあるMEGTという学校のEarly Childhood Education and Careコースで保育の勉強をしにいくそうです!!!!

  その学校は、週に1〜2回のペースで保育園での実践演習があり、その保育実践を軸に、知識はもちろん、オーストラリアの保育の良い所悪い所、また日本との相違点など吸収できるもの全て吸収していこうと考えている。

  オーストラリアに留学しようと思ったのは、オーストラリアは多国籍文化であるため、日本との類似点を感じたからなど具体的な理由はあるが、一番の理由はこの保育士課程の4年間で保育って面白いと思ったから。そして保育のいろんな世界をもっと知りたいと思ったから。

  発達のスピードを考えただけでもすごいのに、泣いたり、笑ったり、怒ったり、子どもってとても不思議。そして、それを援助するのが保育士。そんな、目に見えないものを取りに行くような難しさや可能性に、保育って面白いと感じた。

  一つひとつの保育園や幼稚園には、それぞれの方針があって、保育者一人ひとりに思いがある。ということは、日本だけで見ても何百、何千の保育があります。今、世界には195カ国の国がある。それぞれに保育があると考えると、何十万もの保育が存在するということになり、想像しただけでもワクワクすると同時に知りたいと思った。

  その結果に至るまで、4年間3つのものを大事にしてきた。

    興味を持つこと

→保育の分野以外のことでも、とにかくたくさんの興味を持つ。興味は自分を動かす原動力になる。

    憧れを持つこと

→この人すごい、この人みたいになりたい、この人を越えたい、という思いで保育を学んで来た。自分が尊敬できる人に出会い、その人みたいになりたいと思うことは、自分の現在位置を確認できると同時に自分の目指すべき目標を持つことができる。

    感謝の気持ちを持つこと

→自分が今こうやってここに立たせてもらっていること。自分がこの大学で保育の勉強ができること。自分の全ての学びに感謝して努力してきた。ひとりじゃ何もできない。たくさんの人に、学びの環境に感謝する。

の3つを心に思って保育士課程を過ごして来た。

  その4年間でできた目標は、保育の力を使って、一人でも多くの人達を幸せにしたい。この目標を必死に追いかけて、努力していきたい。

 

  最後に

  正直、オーストラリアに行ったからどうなるかなんてわからない。この選択が良いことなのか悪いことなのかもわからない。この4年間で後悔していること、やりきれなかったこと、できなかったこと、山ほどある。また、今の自分に何ができるのか、将来の自分が何ができるのか何もわからない。

  しかし、一つだけ言えるのは、大学生活の4年間とは、とてもかけがえのない時間。遊び、勉強、友達、それを充実した素敵な時間にするのは全て自分次第。そして、学ぶことと努力することは、全ての人に与えられた能力であり可能性。

  残りの大学生活で保育を好きになれるよう、保育を学ぶことが面白いと感じるよう努力してみてください。ここにいる学生、全員がそうなれる存在であり、そうなれる力がある。残りの大学生活が素敵な時間になるよう自分を信じて頑張って下さい。

 

 

 

 

 

 

TFU保育士課程4年生 佐藤すずさん

 

 

  お茶の水女子大学大学院に進まれるそうです!!

 

  大学1年生 選抜試験編

  1年生は保育の専門的な授業よりも、英語や教育系の科目等の必修科目が多く、テストも多い。なんとなく勉強してなんとなくテストを受けた。そこで、「私、これでいいのかな?」と感じた。

  そんな時に、「自分は保育者を目指す人間なのだ!」と実感できる初めての機会、選抜試験があった。これを頑張らなければこの大学に入った意味がない!!やる気スイッチON!!

  自分は保育士を目指す人間なのだと実感できる機会、すなわち選抜試験。保育者を目指す物として一生懸命やっていこう!と思った。

 

  大学2年生 グループワーク編

・保育ゼミが始まり、保育の専門科目的な授業も増えて来て、本格的なグループワークが始まった。怖い先生の授業もあったけれど、せっかくだから受け身でいるだけでなく何か学びたい!やる気スイッチON

  グループワークでの経験から、自分の意見はきちんと言って、人の意見も聞き、対話を大事にと考えた。

 

  大学2、3年生 バイト編

  2年の冬から始めた学習塾のアルバイト。ここでも生徒との「対話」を大事に。担当していた中学生の「勉強嫌い」「勉強めんどくさい」勉強に、楽しさ頑張ろうなどという気持ちを感じられない中学生に違和感。幼児期にどのような経験をしたかで、変わってくるのではないかということが知りたい!と思った。やる気スイッチON

 

  大学4年生 ゼミ編

  ゼミのメンバーと対話したり本を読んだり、保育現場で調査をしたり、学べば学ぶほどもっと知りたいが増えていった。やる気スイッチON

  選抜試験からグループワークを通しての対話、バイト先の生徒たちとの対話でもっと知りたいができ、ゼミでの活動を通して、もっと知りたいが更に深まり、やる気がどんどんつながり今なお上昇している。そしてその先にある自分自身のさらなるもっと知りたいという展開、そこで選んだのは大学院への進学。

  選抜試験、グループワーク、バイト、ゼミ、誰もが体験している些細なこと。そんな些細なことが自分のやる気スイッチを押してくれた。

 

 

 

 

 

 

TFU保育士課程卒業生 早川唯さん

 

 

「卒業して1年」

  昨年の4月仙台市内の私立幼稚園に就職し、年中クラスを担当した。毎日数えきれないくらいの子どもの姿があり、とにかく悩みと後悔の毎日。

  大学の時は、気になった1つの事例に対して、本を読んだり、友達や先生に相談をしながらの保育を考える。何日かけても明確な答えが出ないことも・・・。しかし思う存分保育を考えることが何より大切な時間だった。

  忙しくなると子どもの気持ちより、進み具合や完成度を重視してしまう。常に子どもの姿ひとつひとつに向き合うということの難しさを実感した。胸を張って「今日は良い保育をした」と言える日は一日もない。

  子どもの姿は一瞬でその瞬間を過ぎると、また明日やり直そうということはできない。そのときのことを「あの時はあの状況だから仕方がなかった」と自分を納得させることは楽。一つ一つに悩むことは正直しんどい。

  一年を通して、悩んだり、後悔したり、もどかしさやしんどい想いをすることもあったが、それを越える喜びがたくさんある。悩むことが楽しい!いや、むしろ悩まずにはいられない!と思える本当に幸せな仕事。

  一人で悩むだけではなく、週末に大学時代の友人と会い、働いていてきになることや嬉しかったことを話すことで悩みを軽くしたり、保育の面白さを実感。同じ環境で学んで来た友達は卒業後も大きな存在!!

  学生の時のアルバイトで稼いでいた時よりも、今の方が賃金が低くなることを知ったとき落ち込んだが、それでもやりたいと思う

  保育に関することに関わらず、一つの経験から100のことを学びたいという貪欲さをもってほしい

 

 

 

 

とても雑なまとめ方で申し訳ありません!!!

 

私がこの4年生の先輩方のお話を聞くのは今年で3回目になるのですが、今年の先輩方の進路にとても驚かされました。

 

直接的な関わりは無いものの、見たことがある、少しお話を聞いた事がある先輩方が“大学院へ進む”“留学する”ということが、私の中で考えもつかないような次元のお話で、思わず「すごい…」と声に出して言ってしまうほどでした。

 

また、甲斐さんの特別講義の中でもあったように、決して賃金が良いわけではない、東北の幼稚園へ就職を決めた先輩。私は同じ地元なので、とても身近な話だと感じながら聞いていました。自分のやりたい・理想の保育が何なのか、明確にあったからこそ、決断ができたのだと思います。

 

 

1年後、もしも自分が立つことになったら…先輩方のような素晴らしい姿を後輩たちに見せることができるのか。見せられるような自分になっていかなければ…と感じさせられるシンポジウムでした!

 

 

以上!詠美でした!