こんにちは!詠美です!
今日の4年生の実習指導は、
桜の聖母短期大学から柴田千賀子先生が来てくださり、
指導案についてのお話をして頂きました。
● 指導案どのようにとらえている?
「難しい」「大変」「面倒くさい」などのマイナスイメージ
そもそも指導案とは、
・ 保育者としてあらかじめ知っておく必要があること
・ 子どもと関わるに当たって、考えておかなければならないこと
と、いうことは…指導案は保育者にとって役に立つものである!
●「指導案」が保育実習で役に立ちましたか?
S大学(2年で5回実習)での集計
1年生(47名) はい4% いいえ 96%
2年生(41名) はい2% いいえ 98%
昨年の福祉大での授業内で聞いてみても7割は役に立たないと回答…
●指導案はどのような存在?
1年生 ・とにかく書くのが大変… (たしかに楽じゃない…)
・援助の仕方のイメージがない
・保育者に認められるのかが不安→生きる保育計画に繋がらない
2年生 ←最後の実習の前
・書いたことに拘束されてしまう
・保育者からの指摘・指導が怖い
・時間配分が難しい
・書くことで疲れてしまう
●どうしたら生きる指導案になる??
☆ 目指すは柔軟性や臨機応変さ!
→指導案は完全なもの、台本ではない!!細かく書く・子どもの様子を考えて・その通りにするということは別!
☆ 頭の中だけでは考えず、現実に限りなく近い形で実践して書く!
→自分でやってみて、「思っていたよりも…」と感じる遊びは子どもも面白くない!指導案などをうまく本やネットから引っ張って来ても、素晴らしい指導案はできるが、子どもには通用しないかもしれない!
実践は一カ所でもいい!
☆ 子どもの学びをしっかり見極める
→「この学びはどう子ども達につながるのだろう?」「この遊びをすることで、子ども達はこう育っていって欲しいな」などという想いをしっかり持つ。何も考えていないということが分かれば、保育者からの指摘も怖くない。「ここはこうなるのではないかなあ?」という発展に繋がる
完全な指導案は、現場の先生も書けない!
怖がらずに、子どもの様子を考えて考えることが重要である。
では、子どもの学びを見極めるとは?
事例から子どもの遊び=学びを考えてみる!
実習等で使った指導案を用いて、
何かひっかかるエピソードが合った部分に印を付けて、“どこがひっかかったのか”“どうしてひっかかったのか”“子どもは何を考えていたのか”などを考えてみる。
→3つは印をつけて考えてみよう!個々の宿題!
● 指導案において大切にされるべきこと
☆ 子どもの興味・関心に寄り添った立案か?
→保育者が「面白い!」と思えないことは、子どもも面白くない!
どうすれば面白い活動につながる??→面白い見つけをしよう!
読む絵本を選ぶ視点はどこ?
「季節?」「対象年齢?」
→絵本一つで活動がどんどん広がっていく!ポイントは、子どもの表情や声を大切にうけとめること!絵本のシーンで子ども達の目がキラキラしている場面を見て、絵本を選んでみる。
×「春だからこの絵本」○「どんな絵本のどんな場面で喜んでいるから」
教材研究してる?
実習前だけではなく、いつもする!!
身の回りにあるものが全て教材になる!!
⚪歳くらいの子どもだったら、こんな質問がでるんじゃないかな?
→じゃあ、こんな遊びができるかも!!
演習シート 「おおきなかぶ」を読んでください!と言われたら、
どんな遊びにつなげていける・・・?
また、そこから、子どもはどこを面白がるかな?
→子どもの姿を考えると遊びが厳選されてくる。→指導案の原理!
石田巴ちゃんの考案した「おおきなかぶ」から連想されるゲーム
「相手のかぶをゲットしろ!」
→ビニールなどで作ったかぶを4つ用意して、チームの陣地に2つずつかぶを置いてそれを取る!
やってみるともっともっと「こうしたら…」「ああしたら…」が出てくる!
以前の復習 ☆本当に活きる指導案☆
保育のねらい
保育者が子どもの育ちの意図を明らかにするもの
「保育者側が思う、子どもがどう育って欲しいのか」
子ども達に経験させたいこと、願いを込めて考える
→能力獲得だけを目標としない!ex跳び箱5段が跳べるようにする
・ ねらいには、活動の目標や内容とのつながりが求められる
・ 子どもが、その保育を通して、何を経験し、そこから何を学ぶのかを考えて、ねらいを立てる。
指導案を見直すポイント
① 書き終わったら、必ず読み返して吟味する。
→ギリギリに書き終わったのでは、吟味できない!読み返す時間も指導案を書いている時間と一緒。
② 大学内で書く場合、自分が書いた案を他の人に読んでもらう。
→計画を立てた人にとっては当たり前だと思って書かないこと、気づいていないことが多くある。見る人によっても感覚が違う!
☆ 前に書いた指導案と、今書いている指導案を照らし合わせて見る
指導案を次の保育に活かすために
計画→実践→評価(保育者から、自己)→次の実践への省察
他人に指導案をしっかり評価してもらえるのは、私たちにとって、
幼稚園実習が最後かもしれない!時間をかけてしっかりと!
おまけ!
実習前にしておけばよかったことランキング!(S大学)
①ピアノ ②教材づくり ③発達段階の理解
柴田先生も、学生になんどもなんども伝えていても
みんな後悔して実習から帰ってくるそうです…
私も、保育所実習終わり、やればよかったと思いました…図星…
もうすぐ幼稚園実習があります。
初めての幼稚園実習ですが、これが大学生活最後の実習です!!
私も指導案書くのがどうしても苦手で、時間がかかってしまって、
特に、ねらいを立てること、活動をつなげて発展させることが苦手です。
柴田先生のお話を聞いていて、感じたことは
自分がこうしたい!と思っていることを確立して、
その想いを指導案に込める!!!!!ということです。
保育者の評価、私もとっても気になりました。
「何て言われるんだろう…」「幻滅されるんじゃないかな…」
「本をそのまま引用したら、褒められるんじゃないかなあ!?」等々
でも、自分の想いがはっきりしていたら、その想いがこもった指導案で
現場の先生にもしっかり伝えられるということを感じました。
柴田先生は、エプロンシアターを学生時代に10個も作ったそうです!!
実際働くと、製作に時間を費やせないそうです。
時間がある今!!少しずつでも作って、
将来に活かしていけるようにしていきたいですね!!
以上です!サヨウナラー!!!