こんにちは!ぴよねっと2年、村上香純です。
今日は保育実技研究の第1回目でした。
1週間の準備期間しかない中で、一生懸命準備し、練習した成果を見せ合いました。
準備期間が短いこともあり、絵本や紙芝居の発表が多く見られました。
それぞれの班が選ぶ絵本や紙芝居には、その班のこだわりや個性が見られ、全体的に豊かな発表だったように思います(*^^*)
今回はその様子を、写真とともにご紹介していきます。
なお、それぞれの作品について
①あらすじ
②子どもに対してどのようなメッセージがあるのか
③おすすめポイント
上記3点を、発表者がまとめた資料から抜粋し、簡潔にご紹介いたします。
ちなみに、この保育実技研究の進行は学生自身で行います。
今回の司会はこちらのお二方です↓
自分たちの感想も交えながらのスムーズな進行、素晴らしかったです!!
ではさっそく、保育実技研究の様子をご紹介していきます^^
1.紙芝居「ぼく くもくもを ひろったよ」利根川ゼミ
◇あらすじ
子熊がひろったのは、小さくて真っ白で、ふんわりしたものでした。「雲から落ちてきたのかな?そうだ、くもくもって名前にしよう。お母さんに見せてあげたいな。」と考えながら歩いていました。そうすると、人間の赤ちゃんとそのお母さんに出会いました。赤ちゃんの靴を探しているのです。子熊は、そっと手を出して…。
◇子どもに対してどのようなメッセージがあるのか
・相手の気持ちを思いやり、人のものをとってはいけないというメッセージ
◇おすすめのポイント
・子どもの純粋さや素直さが絵本の中で感じられる
・この絵本ではほめることの大切さも感じられ、子どもだけでなく、親にとっても感じるものがある作品。親子で見てもらいたい。
この作品を聞いてみて・・・
物語の温かさとともに、景色を通したさまざまな色彩も感じられました!
発表した学生はひとつひとつ丁寧に読み上げている印象で、この作品にこもった思いを大切に伝えようとする気持ちが伝わってきましたよ^^
おつかれさまでした!
2.絵本「ふゆじたくののおみせ」和田ゼミ
◇あらすじ
ある日クマくんとヤマネくんのところに「ふゆじたくのおみせ」からのダイレクトメールが届きました。このお店は森の動物たちがふゆじたくをするためのお店、通貨はどんぐりです。ふたりがお店に行ってみると、すでに動物たちでいっぱいでした。みんな思い思いの品物に目をつけ、どんぐりをさがしに森の中へ散っていきます。クマさんとヤマネくんも目をつけた品物を買うためにどんぐりをさがすのですが…。
◇子どもに対してどのようなメッセージがあるか
・友達に対する思いやりや優しさ
・何かを達成するために努力することの大切さ
◇おすすめのポイント
本を読み進めていけばいくほど、クマさんとヤマネくんの相手を思う気持ちがひしひし伝わり、こころ温まる一冊。そして感動の結末は子ども達だけでなく、誰が読んでもほっこりしてしまう絵本。
この作品は世界観、イラスト、登場人物の優しさのすべてに温かさを感じる、とにかくほっこりとするお話でした!!
またこれから冬を迎える秋の自然のきれいさも繊細なイラストから感じられました。
発表者の方の読み方からもどこか優しさを感じ、作品とあいまってとてもいい発表になったのだと思います。
おつかれさまでした^^
3.絵本「おふとんかけて!」小坂ゼミ
◇あらすじ
そろそろ、おやすみのじかん。「おふとんかけてほしいこ、だあれ?」の声にぶたさん、ぞうさん、わにさん……いろいろな動物たちが 「はーい!」と、元気よくお返事。数ページがおふとんの形にカットされ、めくると 動物たちにおふとんをかけてあげることができる。
◇子どもに対してどのようなメッセージがあるか
・ページをめくり、お布団をかけてあげることは子ども自身でもできるため、人に何かをしてあげる優しさを伝えられる
・読み聞かせでは先生が動物にお布団をかけるので、子どもたちは先生の優しさも感じられる
◇おすすめポイント
最後は、読者の子どもたちも自然におやすみなさいができるような展開になっている。そのため、おやすみ前の読み聞かせにおすすめの一冊。
「はらぺこあおむし」
◇あらすじ
日曜日の朝にたまごからかえったあおむしはおなかがぺこぺこ。食べるものを探しだします。月曜日にはりんごをひとつ、火曜日には梨をふたつ…食べても食べてもはらぺこのあおむしは土曜日には食べ過ぎておなかを壊してしまいます。食べ過ぎたあおむしはすっかりふとっちょになり、その後さなぎに変身、きれいなちょうちょになるという成長を描いたお話です。
◇おすすめポイント
絵がとてもカラフルで可愛らしく、おいしそうに描かれており、色彩を楽しめる。また、読み方も歌にのせて読んだり、実際にあおむしの人形を使ったりと様々工夫でき、子どもと共にその場面を、歌を歌って読むのもおすすめ。
この2つの作品は、どちらも絵本自体にしかけがほどこされており、読むだけではない楽しさが味わえる絵本でした。
2冊目の「はらぺこあおむし」は、歌も取り入れたりして、発表者側にも子どもたちを楽しませる工夫が見られました。
子どもたちがいかに楽しむことができるかについてよく考えられた発表だと感じました。
おつかれさまでした!
4.紙芝居「くれよんさんのけんか」君島ゼミ
◇あらすじ
せっちゃんのクレヨン箱から飛び出した赤色と黄色のクレヨンが、自分の色が一番良い、とケンカを始めます。黄緑色の仲裁で、どちらが多くのくだものを描けるかと競争を始めます。それぞれの色のくだものを描いていた赤色と黄色のクレヨンですが、ついに思いつかなくなり黄色いぶどうや赤いぶどうを描きます。そこで黄緑色と紫色のクレヨンがぶどうを描いて見せ、赤色と黄色のクレヨンの競争は引き分けに終わります。すると、他の色のクレヨンたちも箱から飛び出して…。
◇子どもに対してどのようなメッセージが含まれているか
・みんなにそれぞれ良いところや役割があるというメッセージ
◇おすすめポイント
クレヨンという子どもにとって身近なものを題材にしているため、親しみやすく、クレヨンを使った創作活動の導入にも使える。また、大判サイズのものと普通サイズのものがあるため、シーンに応じて使い分けることができる。子どもに呼びかける場面も多く、クイズ感覚で楽しむことができる紙芝居。
この作品は、さまざまな色でさまざまなものを描くので、物に親しみを持てる紙芝居でもあるのかなと感じました。
今回は紙芝居を聞くのは子どもではなく、学生だったので…やりにくかったとは思いますが、発表の中での問いかけをきちんと行い、クイズ形式が生かされた楽しい発表でした。
おつかれさまでした^^
5.絵本「へんしんトンネル」高野ゼミ
◇あらすじ
このトンネルをくぐると、なぜかいろんなものが変身してしまうのです!かっぱが、「かっぱかっぱかっぱかっぱ…」とつぶやきながらトンネルをくぐると、「ぱかっぱかっぱかっぱかっ…」元気な馬になって出てきちゃいました。またあるとき、時計が、「とけいとけいとけいとけい…」とつぶやきながらトンネルをくぐると、「けいとけいとけいとけいと…」毛糸に変身です。さてさて、次は何が何に変身するのでしょうか?
◇子どもに対してどのようなメッセージがあるか?
言葉あそびの絵本で、言葉を覚え始めた子ども達が楽しめる。
楽しく、ノリがよく、みんなで声に出して読むなどで、言葉の不思議さを味わうことができ、絵本を読むことの楽しさを教えてくれる一冊。
◇おすすめのポイント
言葉が変わっていく面白さが楽しめる。子ども達も楽しくその言葉が何に変身していくのか考えながら楽しめる。
実際の発表では、「へんしんトンネル」の他に
「へんしんかいじゅう」という絵本の読み聞かせも行われました。
名前の通り、2つはつながりのある言葉遊びの絵本です。
どちらの絵本でも、学生の皆さんがすごく楽しんでいました^^
教室が笑いで包まれていました!絵本の力ってすごいなーと感じた瞬間でした。
発表者の方もいきいきとしていたのも、絵本をより楽しくした要素だったと思います。
おつかれさまでした!
6.絵本「ねずみがぱくっ」米山ゼミ
◇あらすじ
はらぺこねずみは、フランスパンに見えたのか、ねこのしっぽを…ぱくっ!
「にゃお〜!」と驚いた、ねこ。
びっくりした拍子にねこが今度はいぬのしっぽをぱくっ!
「わんわん!」とびっくり驚いた、いぬ。
次々と沢山の動物たちが登場し、みんなしっぽをかまれてびっくり顔に。
こんな繰り返しを行っていると…最後にはみんなで輪になって楽しそうにくるくるくるくるして遊ぶのでした。
◇子どもに対してのメッセージ
ページをめくるたびに登場してくる動物たちの「ぱくっ!」としっぽをかむ繰り返しが子どもの絵本への興味を促していると考える。
◇おすすめポイント
子ども達の楽しそうな笑顔が見えてくるリズムが楽しい絵本。
絵本「つんつんつん」
◇あらすじ
「ぼくといっしょにあそぼうよ!」たくちゃんが野原でよびかけると…
つんつんつん。
「ほっぺたをつつくのはだあれ?」と聞くと、
どの動物にも「みちゃだめ。」と言われてしまいます。
たくちゃんは後ろを見ないで一生懸命考えます。
そして、最後にほっぺをつんつんつんしたのは…なかよしのけいちゃん!
みんなうれしくて野原で一緒に楽しく遊ぶのでした。
◇子どもに対してのメッセージ
仕掛けによって隠れている動物を鳴き声やその動物の特徴などのヒントと自分の知っている動物を結び付けてたくちゃんと一緒に考えることにより、物語の世界に引き込まれると思いました。
◇おすすめのポイント
仕掛けによって変化するたくちゃんの表情に注目。
さらに、ページをめくるたびに仕掛けがあり、さまざまな種類の動物あてっこが
繰り広げられる。
どちらの絵本もシンプルな物語ですが、登場人物の表情がかわいらしく、
絵本の世界に入り込んで楽しめます!
みんなへの問いかけもしながらの発表だったので、とても楽しめました^^
おつかれさまでした!!
7.絵本「はじめてのおつかい」青木ゼミ
◇あらすじ
5歳のみいちゃんは、ある日ままからおつかいを頼まれます。
いままで一人で出かけたことが一度もなかったみいちゃんは驚いて飛び上がりますが、引き受けます。
百円玉を2つ握りしめて,坂のてっぺんにあるお店まで向かいます。道中どきどきのみいちゃんは坂で転んでしまい、手足がじんじん、百円玉がころころ。お店では声を振り絞って「ぎゅうにゅうくださあい!」と叫びますが、なかなかお店のおばさんに気づいてもらえません。ようやく牛乳を買うことが出来てほっとして、ずっと我慢していた涙がぽろりとこぼれます。
◇子どもに対してどのようなメッセージが含まれているか
絵本を見ている子どもたちもドキドキしながらお話を聞くことができ、自分もおつかいに興味を持ち、行きたいと思えるような内容。
◇おすすめのポイント
誰もが体験するはじめてのおつかいで、そのドキドキする心情をみごとに描いた作品。親の立場から見てみると、ままの心情もよく感じられる。このおつかいは「牛乳を買ってきてもらう」ということよりも、親としてみいちゃんの自立心を育むためのものでしょう。素朴なタッチの挿絵がすがすがしく、共感できる。おつかいに出たみいちゃんをよく見ると、右手と右足がいっしょに出てしまっていることがわかる。この作品には他にも細かい描写にいろいろと遊びがみられる。
この絵本はみいちゃんの心情がよく描かれており、
その場の臨場感も味わえました^^
発表者の方も語りかけが優しく、聞いているうちにいつのまにか、
みいちゃんを心の中で応援していました!
おつかれさまでした!
最後に発表の様子を写真でご紹介(^^)/ こんな感じです↓
今回の保育実技研究の様子は以上です!
たくさんの紙芝居や絵本に触れましたね~!
発表者の方は作品の見せ方や話し方などの工夫が見られ、聞いている学生はとても楽しめました。
発表してみて初めて分かることや、改善点が各々見つかったと思います。
それを今後のボランティアや実習に生かしていけるといいですね^^
それでは、また!
以上、ぴよねっと2年村上香純でした^^