平成28年 4年生実習指導

4年 幼稚園教育実習の事前事後指導

 

 

 

 

 

福祉大のも満開^^

 

この桜を見るのも今年で最後。

 

 

 

最終学年の実習指導、新学期第一回です!

 

 

 

 

 

まずは和田先生から今年度のガイダンスです。

 

今年もみんな大好き林先生によるキャリア教育セミナーから、

 

プロジェクトプレゼンテーション幼稚園実習報告会

 

そしてラストのイベント 就職内定報告会まで

 

突っ走っていきましょう!

 

 

 

 

 

 

 

それでは今回の本題!

 

春季課題であった「事例検討」を用いた話し合いが行われました^^

 

 

 

 

 

まず利根川先生からお題

 

「お弁当の時間、子どもがお弁当に手をつけない」どんな要因が推測できますか?

 

 

 

例えば、「嫌いなものが入っている」ということが考えられます。

 

様々考えられますが、要因によって保育者の対応は異なります

 

 

 

さらに保育者によって

 

「無理して食べなくていいよ」となるか、「ちょっと匂いだけかいでみようか」となるかも考えられますね。

 

つまり好き嫌いをどう捉えるかによっても、言葉掛けは変わってきます

 

 

 

 

 

 

 

事例1 「今日だけハルちゃんと遊びたくない」 5歳児5月

 

事例はこちらです!

 

↓ ↓ ↓

 

 それまで、仲良く遊んでいたミオとハルミだったが、突然、ミオが「今日だけハルちゃんと遊びたくない。サヤカちゃんだけとハムスターごっこしたい」と言った。困った顔のハルミを見て、実習生はミオに、「ハルちゃんはミオちゃんと遊びたいと言っているから一緒に遊ぼう!」と声をかけた。しかし、ミオは、「○○(4歳児のクラス)のときから、いつもハルちゃんと遊んでいるから、今日は仲間に入れたくない」と泣きながら同じ言葉を繰り返した。何度声をかけても泣きやまないので、実習生は他の子どもにも声をかけ、違う遊びに誘って気持ちの転換を図った。

 

 

 

 

 

皆さんも一緒に考えてみてくださいね!

 

 

 

②下線部「いつも遊んでいるから、今日は仲間に入れたくない」という言葉から、また、泣きながら繰り返す様子から、ミオちゃんの気持ちを考えてみましょう。

 

 

 

まず出てくるのが

 

言葉で上手く伝えられないことに対する葛藤

 

ですね。

 

 

 

それでは、今日明日の時系列で考えないとどうなるでしょう?

 

ハルちゃんなんて嫌い!今日は絶対遊ばない!と思っているでしょうか?

 

 

 

そうは思っていなくても、そう思わせてしまっていることに問題があるのです。

 

つまり、

 

嫌われたと思っていることに対する葛藤

 

も考えられますね!

 

 

 

保育者の目線のみ、逆に子どもの目線のみでしか考えられないと、

 

結局平行線で交わることが無い・子どもは分かってもらえない気持ち

 

になってしまいます。

 

事例2 「貸して」 5歳児5月

 

事例はこちら!

 

↓ ↓ ↓

 

 新年度の喧嘩がやっと落ち着きを見せ始めた5月のある日、亜矢ちゃんが教室で絵本を広げ、楽しそうに読んでいました。そこへ舞ちゃんがやってきました。彼女もどうやらその絵本が読みたかったようです。

 

 実は進級時にクラス替えと担任の交代があり、まだ新しいクラスに慣れていない舞ちゃんは、等援護まずそのお気に入りの絵本をながめ、それから園庭に出ていくというのが4月からの日課となっていたのです。

 

 読みたいと表板絵本を亜矢ちゃんが先に読んでいるのを見て、麻衣ちゃんはちょっとびっくりし、立ち止まってしばらくどうしようかと迷っていました。が、おもいきって「貸して」と声をかけてみました。しかし亜矢ちゃんは絵本に夢中だったのか、気付かないようすです。もう一度舞ちゃんは「貸して」と聞いてみますが、返事がありません。まるで無視しているかのようです。

 

 しばらく亜矢ちゃんのようすを見ていた舞ちゃんですが、ついに「私の!」と言って、突然、亜矢ちゃんから絵本を奪い取り、駆け出していきました。驚いた亜矢ちゃんはすぐに舞ちゃんを追いかけ、「私の!」と背中を引っ張り、ついには奪い合いのけんかとなってしまいました。

 

 

 

 

 

①保育者の介入として次の言葉は、子どもにどう伝わり、言動にどのような影響を及ぼすか考えてみましょう。

 

(1)「けんかはだめよ。ふたりで仲良く読もうね。」

 

どうしてもさせられてる感をもってしまいます。

 

何かが置き去りになっている。

 

それは何でしょう?

 

絵本を読みたいという気持ちが無視されているのです。

 

 

 

またこの場合は、相手の気持ちを推測できる段階なので、子どもたち自身で相手のことを考えられるよう導くことが大切です。

 

 

 

 

 

(2)「亜矢ちゃん、いやだったらお口でそう言いなさい」

 

幼児期のポイント、固執性が生きてしまいます。

 

さらに、否定的なことを伝えられることは幼児にとっては二重のマイナスとなってしまいます。

 

 

 

この場合は、亜矢ちゃんの気持ちを代弁し、理解を示します、気持ちを理解し合える機会を大人が作っていきましょう。

 

 

 

 

 

(3)「舞ちゃん、人が読んでるのを勝手に取っていいのかな?」

 

悪いことは分かっているので少し切ないですね。

 

子どもの気持ちにもやもやが残ってしまいます。

 

 

 

この場合も、舞ちゃんの気持ちを整理し伝えましょう。気持ちが分かってもらえたら、落ち着いて考えることができるかもしれません。

 

 

 

 

 

(4)「どうしてそうなったのかな?先生にわけを話してくれる?」

 

きちんと説明できる子の場合は、理由と状況を言える。

 

逆に、説明できない子どもには負担となってしまいます。

 

 

 

この場合は、保育者が子どもの様子を伺いながら一言一言ゆっくり話し、状況を整理することが必要です。

 

 

 

 

 

(5)「舞ちゃん、こっちの絵本にしようか」

 

1歳児ならまだしも、5歳児には適していないでしょう。

 

 

 

この言葉掛けは使わず、けんかがどうして起きたのか、そこで二人はどういう気持ちだったのか、を整理する方向へ持っていくのが良いですね。

 

 

 

 

 

 

 

次回も事例検討を進めていきます!

 

 

 

保育者として子どもとかかわる上で何気なく言いがちな言葉が、

 

子どもの内面にどのような影響を与えているのか

 

考えて関わることは難しいですね~・・・

 

 

 

さらに発達まで考慮しなければなりません・・・

 

 

 

 

 

 

 

と、そこで!!!

 

小坂先生による「発達10分講座」が始まりました^^

 

 

 

全学年で行われることになったそうです!

 

うらやましい!私達も2年生のときからやっていたかったですね~

 

 

 

テーマは「発達の理解に基づく保育者の姿勢と関わりの視点」です。

 

さっそく問題が出されました!

 

2・3年生には負けられません!!!これから頑張っていきましょう!!!

 

 

 

 

 

 

 

以上今回の実習指導は3部構成で行われました^^

 

 

 

最後までご覧頂きありがとうございました!

 

ぴよねっと4年 高田安希と大久保美紗でした!