平成29年12月21日 保育実習指導Ⅰ

 

平成291221日(木)保育実習指導Ⅰ

 

          

 

今日は、先週に引き続き『春季ボランティア学習~目標と抱負の設定~』についてです。

 

東北福祉大学では、実習の事前学習として、春休みに3日間のボランティア学習を行っています。その3日間を学びの深いものにするべく、利根川先生からご教授いただきました!

 

まず、ボランティアの記録用紙がみなさんに配布されました。学習記録は、実習における日誌です。提出物でもあるので、みなさん慎重~に扱っていましたね(笑)

 

提出物を丁寧に扱うということは、もうみなさん当たり前に出来ること、のはずです!

 

 

 

それでは、ボランティアに行く目的から考えてみましょう~

 

ボランティアに行く目的

 

・実習に向けた実習目標と課題を設定するため

 

・事前学習の内容や方向性を焦点化するため

 

・授業の学習の深化・以降の学習への意欲を高めるため

 

・参加・観察記録や簡単な設定保育の実施によって、省察の基礎を理解するため

 

・自らの課題や適性等を自己洞察するため

 

 ボランティアに行く目的は、実習前の準備をしっかり行うため、という意味が強そうですね~。実習前に実習園の雰囲気がわかるだけでも、実習に対する不安が少なくなるのではないでしょうか。ボランティアで自分の課題を見つけ、実習前に準備することが出来ればとても心強いですよね!さてここで、利根川先生から『保育所が定められているのは児童福祉法の何条か』という問題が出されました!

 

………2年生のみなさん、なかなか難しかったようですね。私の経験談ですが、実習先の先生方は、基礎知識がしっかり入っていることを前提に話をしてくださいます。話を聞いていて、「あれ、この話わかんない…」となってしまうのは、せっかくボランティアをさせていただいているのに本当にもったいないです!わからなかった方は自分できちんと調べておくといいかもしれませんっ

 

 

 

次に、ボランティアの内容です。

 

ボランティアの内容

 

・保育所では1日がどのように流れているのかを理解する

 

・保育士の動きを理解する

 

・子どもはどのような活動をどのようにしているのかを理解する

 

このような内容のボランティアを行うためにはどうすればよいか考えてみると、意識して観察したいポイントが浮かび上がってくると思います。なんとなくボランティアに臨むのではなく、内容を理解し、どこを観察すると良いか把握した上でボランティアに臨みましょうっ

 

次に、ボランティア学習での目標を設定してみましょう。これまで学習してきた目的・内容を踏まえて、今、どのようなことを学ぶと、実習・さらにその先に繋がるでしょうか?保育に関する学びをもう一度振り返ってみましょう。

 

また、なりたい保育者像を考えてみるのも、目標設定しやすくなる方法の1つかもしれません。目標の立て方には2パターンあります。

 

①積み上げ方と②内容関連型です。

 

 

 

①積み上げ型

 

 スモールステップの原理で、小さい目標から少しずつ大きい目標へと積み上げていくような目標設定方法です。

 

②内容関連型

 

中心に学びたい課題を考え、その目標に関連する事柄を挙げていき、関連したものを目標として設定する方法です。

 

・名前を呼ぶ

 

・遅刻しない

 

・積極的に子どもと関わる

 

・子どもと信頼関係を築く

 

などの過大すぎる目標(3日間では達成が厳しいかもしれない?目標)、過小すぎる(当たり前に出来るのでは?と感じる目標)、個人的な目標(保育に関連していないのでは?と感じる目標)は避けましょう!3日間で実現可能な目標を設定するのが望ましいです。

 

 ボランティアのPDCAは、目標設定ボランティア振り返り課題発見・課題設定です。まず、ふさわしい目標を設定することから始めましょう。

 

 

みなさん、真剣に話し合っている様子が見られました~!

 

 

 

最後に、毎回恒例小坂先生から発達ミニレクチャーをしていただきました!

 

前回は、『1歳3か月から2歳未満児の「発達の主な特徴」の文章にある「嫉妬心」とは具体的にどのようなことか?』という問題だったようですね~。

 

他の兄弟や父親、他者と仲良くしている状況を嫌がるのが「嫉妬」と言えるそうです。

 

つまり「嫉妬心」は、自分が愛する対象が別の存在に愛情を向けていることに対する不安な心、なんですね~ふむふむ。

 

 

 

 今日の2年生の実習指導は以上です!

 

 読んでいただきありがとうございました!

 

 

 

記事担当者:小松咲永